メールアドレスの形式に関する注意点(RFC 5322 / RFC 5321準拠)
1. 記号の使用について
- 使用可能な記号(RFC準拠) ! # $ %
& ' * + - / = ? ^ _ { | } ~ などは、引用符なしで使用可能。
アンダースコア _ やハイフン - の連続使用もOK。 スラッシュ / もRFC上は許可されているが、
実運用では拒否されることもある。
- 使用例(RFC準拠)
- -user@example.com(記号が先頭でもOK)
- _user@example.com(アンダースコア先頭OK)
- user--name@example.com(記号連続OK)
- user/name@example.com(スラッシュ使用OK)
- user.name@example.com(ドットは区切りとして使用可能)
- 使用例(RFC違反)
- .user@example.com(ドットが先頭)
- user.@example.com(ドットが末尾)
- user..name@example.com(ドットが連続)
- user.name@example.com(全角ドットはASCII外)
2. ドット(.)の扱い
- RFC違反となる形式
- xxx.@example.com(@の直前にドット)
- .xxx@example.com(先頭にドット)
- xxx..yyy@example.com(ドットが連続)
- RFC準拠の形式
- xxx.yyy@example.com(ドットが区切りとして適切に使用されている)
- xxx_yyy@example.com(アンダースコアは制限なし)
- 補足
ドットは「dot-atom」形式で使用されるが、先頭・末尾・連続使用はNG。 全角ドット(.)は
ASCII文字ではないため、RFCの対象外。
3. 長すぎるメールアドレス
- 制限(RFC 5321 / RFC 2821 / RFC 3696 Errata)
- local-part(@の前):最大64文字
- domain-part(@の後):最大255文字
- 全体:最大254文字(@含む)
- 使用例
- ✅ abcdefghij...abcd@example.com(64文字)
- ❌ abcdefghij...abcde@example.com(65文字)
実運用での注意点
RFC準拠であっても、フォームやサービスによっては独自のバリデーションルールがあり、記号や形式によって「無効」と
判断されることがあります。
特に応募フォームや通知メールの送信に関わる場面では、RFC準拠だけでなく、実際の運用環境に合わせた確認が重要です。
以上